丘陵には古墳がたくさんあるのでありますが、
森林公園(国営武蔵丘陵森林公園)の敷地内にも、
やはり古墳が残っているのであります。
よく森林公園内のサイクリングコースを周回しておりましたが、
その時は、古墳のことは全く知らなかったのであります。
その後、古墳の現状の様子を、埼群古墳館 様の写真で見て、
実際に見てみたいと思っておりましたが、
あの広い公園内をおおよその位置情報で回るのは、
大変だなぁとも思っておりました。
ただ、先の『埼玉県古墳詳細分布調査報告書』には、
その分布と位置が記載されておりますので、それを参考に、
効率よく見て回れそうであります。

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■森林公園の位置。
 比企北丘陵のほぼ中央部、南北に長い公園であります。
 右上には、さきたま古墳群がギリ収まっております。

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森林公園の園内マップ。

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■そのマップを重ねた図。
 わかりやすいように端を赤くしております。

森林公園分布
■『埼玉県古墳詳細分布調査報告書』と園内マップを重ねると、
 公園内に古墳群が8群あるのがわかるのであります。
 公園の周囲も相当に多いのでありますけれども。
 ※線で囲われた内側に、古墳の位置情報がないものは、
  その部分を拡大した地図が別に用意されてるのであります。

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■古墳はすべて円墳で、墳丘規模、年代等は不明であります。
 古墳群のほとんどが、谷津田上部の源頭にあたる丘陵のピークに、
 分布しております。
 南から順に、

 ・西山古墳群 12基
  補足:4基が道路工事で破壊。7基に凝灰石が確認されていて、
  主体部は横穴式石室が想定される。
  1基には周溝と考えられるくぼみがあり、その墳丘から埴輪の破片が採集。

 ・中山古墳群 11基 6号墳が前方後円墳の可能性あり
  補足:2基に凝灰石が確認されていて、主体部は横穴式石室が想定される。
  また土師器を出土した古墳もある。

 ・糟沢古墳群 7基
  ?: 『埼玉の古墳:比企・秩父』 では17基の円墳と書かれているが、単純なミスだろうか。
  補足:主体部に凝灰石の横穴式石室が想定される円墳が3基。
  埴輪の存在が確認されているのは2基。
  かつて開墾の際、墳丘のないところで緑泥片岩の箱式石棺が発掘されたが、副葬品は皆無だった。

 ・栗谷古墳群 9基
  補足:比較的大型の古墳を中心に環状に分布。(?:7号墳のことだろうか)
  一部破壊されて凝灰石の横穴式石室が露出しているのが1基ある。

 ・後谷(うしろやつ)古墳群 10基
  補足:主体部に凝灰石の横穴式石室が想定される円墳が3基。
  そのうちの1基である群中最大で、周溝と思われるくぼみがあり、
  かつて埴輪や須恵器が出土した。

 ・ゴエモン塚古墳群 3基 
  公園内の他の古墳群はすべて字からの名称だけれど、この古墳群だけは、
  1号墳の「ゴエモン塚」という固有名があるのが興味ぶかい。
  ?: 『埼玉の古墳:比企・秩父』 では8基の円墳とある。
  補足:2号墳は破壊された断面に横穴式石室と想定される凝灰石が露出している。

 ・菖蒲沼古墳群 5基
  補足:なし。

 ・追山古墳群 14基
  補足:比較的大型の古墳を含む。

 の合計71基が、公園内にあるのであります。
 ※補足は「塩野博(2004) 『埼玉の古墳:比企・秩父』 さきたま出版会.」から

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■上図にさらに、自転車で周回していた時の、
 トラック(ピンク色)を重ねたの図。
 あぁ下部右寄りの二つの古墳群を除いて、
 古墳群エリアをがっつり通っております。
 全然気が付かなかったのでありますが、
 やはり見たいと思っていないと目に入らないということでありますか。
 して、これなら自転車でぐるぐるしながら、時々自転車を置いて、
 藪に入る式で行けそうであります。
 うみゅ。