土曜日、古墳の本「さいたま古墳めぐり」を完遂をめざすべく、
近場の荒川左岸を回ってきました。
本田エアポートの先、桶詰橋で荒川を渡り、上尾市の西端から、
桶川、北本、鴻巣と荒川の上流方向に向かう6箇所追加のプランであります。

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■ゆるい感じの畦。
 所有のガイドブックに載っていない古墳の有り無しや、
 その位置も含めた基本情報については、
 埼群古墳館 様より得ております。Powerd By であります。
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■榎本牧場。
 混んでいる自転車置き場の隙間に自転車止めて、
 中をうろうろしました。
 径32mの殿山古墳が牛舎の裏にあるのであります。
 ただ牧場施設の関係者以外立ち入り禁止の看板があって、
 近づけないのでありました。

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■南東の牛舎入り口から撮った上尾市 殿山古墳。
 左手の樹木の間に、墳丘の社に上がるための階段が見えているかしら。

tnoyama
■先の本では、「...北側だけを残して他の側面はすべて削り取られ、
 かまぼこの切れはしのようになってしまった...」とありますので、
 G航空写真で見ると、赤点線の感じでありますか。
 霊園のほうから見えるかもと回ってみましたが、
 管理人でしょうか、こっちからは何も見えないよとバッサリで、
 ウロウロして欲しくなさそうだったので、入り口で引き返しました。

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■少し離れてから。赤矢印が殿山古墳と思われます。

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■桶川市 熊野神社古墳。径38mの堂々とした円墳であります。

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■現地案内板。
 「mounded tomb」とあります。うみゅ。
 先の本では、昭和3年の社殿改築で墳頂を掘り下げた時に、
 大量の副葬品が見つかったとあります。
 それが畿内の首長層のそれと同等のもので、
 同時期の関東の古墳にはないということがすごいところであります。

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■そのせいもあるのか、出土品に関する思いが丁寧と感じました。

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■古めの古墳でありますが、しっかりとした形。高さ。

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■そして、ボリュームであります。

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■河岸段丘を上がったり下がったりして、

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■なんだかわかりにくい看板を眺め、

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■桶川市 原山古墳群に着きました。
 もう草がひざぐらいであります。
 以前、サイクリングロードを走っているときに、
 休憩がてら登って何号墳と書かれた杭を見て回ったことがありますが、
 どんなだったか覚えておりません。
 小さい円墳が多いけど径30mの小さくはない円墳もあるしで、
 冬枯れの時期にまた見に来たいなと思うのでありました。

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■現地案内板。

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■その隣に、情報量が少なくて何を案内したいのか良くわからないという、
 案内板がありますが、それを見ていたら、
 赤矢印に「はにわの里」っていうのがあったので、
 おぉそんな里は見に行かなくちゃと思ったのであります。

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■でも想像とは違うものがありました。

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■北本市 八重塚2号墳。
 北里看護学校の玄関前に、まるでロータリーのようあるので、
 いわれなければ古墳とはわからない感じであります。
 高さも低いし。

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■方墳かもということですが、周りをぐるりと回って見ても、
 墳頂に登って見ても、角がなくて、円墳にしかいえないのであります。

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■現地案内板。
 実測図を見ると左下が方墳の感じがでているかしらと思うのであります。
 先の本では、石戸蒲ザクラと絡めてか違うのか、
 古墳公園の構想もあるようだと書いてありますが、
 今はそれどうなっているのかしら。

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■鴻巣市 愛宕塚古墳。径17mの円墳。
 周掘などの調査から導かれた古墳のサイズというものは、
 現状というか残存している墳丘との間に乖離があるものが多いと思うのですが、
 ここは、径17mなら、このぐらいのボリュームがあるのだと感じました。

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■神社の由緒書には古墳の記述はなし。

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■社の裏に回ると高さが感じられました。

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■社務所を利用した保育園があるせいか、
 裏には短い周遊の自然観察路が作られていて、
 様々な木々の名前の札が掛けられているので、勉強になりました。

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■鴻巣市 馬室埴輪窯跡にも寄りました。

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■そこからの眺め。

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■現地案内板。

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■鴻巣市 八幡神社古墳。
 元荒川の左岸(?)になるのじゃろか。
 径45mの円墳ということで、かなり大きいのでありますが、
 現存の墳丘はそこまで大きな古墳には見えないのであります。

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■ただ南西に広がる田んぼに下りて見ると、その境が丸くカーブしているので、
 その通路がある段が、下段テラスということでありましょうか。

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■ここも由緒書には古墳の記述はなし。

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■ただ算学絵馬についての案内板はありました。

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■鴻巣市 安養寺南古墳。
 昇寛さんのそれを見ると、80mもの前方後円墳?ということでありますが、
 墳丘はまるまる近代の墓地で、全く原形を留めていないのでありました。

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■鴻巣市 愛宕神社古墳。上記の安養寺南古墳のそば。
 径22mの円墳。手前の畑も墳丘の一部だったということでありましょうか。
 右の刈り払いされた道から墳丘に上がれました。

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■墳丘。
 しっかりとした高さが残っていて、上越新幹線が間近であります。

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■後から建てられた建物に遮られて、もう使われることのない階段。
 うーみゅ。
 それから、箕田古墳群に向かいました。

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■鴻巣市 箕田9号墳(宮登古墳)。径25mの円墳。
 先の本では、周辺でこの古墳だけ榛名山の石が(他は比企の石)、
 石室に使われているとのことで、違う権力だったのではとも、
 書かれておりますが、
 現状はやっとこさ残っているという雰囲気でありました。

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■墳丘の一部。

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■鴻巣市 箕田2号墳(三士塚)。径32mの円墳。
 見て回った箕田古墳群の中で、もっとも立派に見えました。

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■現地案内板には、古墳群の分布図も。
 8号墳は見つけられなかったので、宅地開発で消滅したのかしらと、
 思いましたが、家に帰ってもう一度地図を見てみたら、
 宅地の影の道路から見えないところにひっそりとあるのかもであります。

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■墳頂から。高さがあります。

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■鴻巣市 箕田5号墳(浅間神社古墳)。径32mの円墳。
 宅地に囲まれ、ここも窮屈な感じで、
 周囲はだいぶ削られている印象でありますが、高さはありました。

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■その墳頂から。

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■鴻巣市 べったら塚古墳。径23mの円墳。
 名前が興味をそそるのでありましたが、
 確かに低い墳丘がベタッとはしておりました。

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■墳丘。六地蔵様で良いのかしら。

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■三角点もありました。

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■北側の駐車場から。

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■鴻巣市 三島神社古墳。墳長55mの前方後円墳。
 今日のプランの最後の古墳であります。

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■由緒書で古墳に触れております。

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■後円部から見た前方部。

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■前方部端。

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■後円部端。

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■墳丘は低く、後円部もだいぶ削られたとのことですが、
 形はわかるのでありました。

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■社殿の前の敷石は、石室の一部ということであります。
 うーみゅ。

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■倒れていたコンクリ石柱には「三島神社古墳」の文字が。

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■この転がっているのも石室材ということであります、
 先の本では、この古墳の石を掘り出そうとしたら、
 たちまち祟りをこうむったとあるのであります。
 うみゅ。
 とにかく、予定どうりにたくさん古墳を見れたので、
 満足して帰途についたのでありました。